中古BMWに乗ろう!

BMWの中古車選びのポイントからメンテナンスまでノウハウをご紹介。20万円で始めるBMWライフ。

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自分の車(BMW)の状態を知ろう!

車を購入する際のチェックポイントや、弱点、メンテナンスのポイントは前回と前々回の記事で紹介してきました。この記事では、維持する上で意識しておきたい、押さえておきたい基本的な情報をまとめます。

 

 

 

BMWの弱点 : エンジン編


BMWのエンジンは繊細とも言われるが、一方で非常に頑丈であることは事実だ。
キチンと整備すれば20万kmだろうが50万kmだろうが乗り続けることができる。

 

オイル管理

エンジンを快調に保つための秘訣は単純で、定期的なオイル交換だ。

また、オイル交換は定期的にすれば安いオイルでも構わないという意見もあるが、安いオイルはそもそもオイルとしての性能が低く、エンジンの負担が大きくなる。常識的な範囲で乗る分には構わないが、長く快調に乗り続けたいのであればそれなりのオイル(純正指定かそれ以上)をおすすめする。交換の頻度は乗り方や距離、季節にもよるから一概に言えないが、渋滞が多かったりちょい乗りが多いようであれば頻度は早めるべきだ。

また、BMWはエンジンによっては管理温度が高いケースがある。簡単にオイル劣化が始まる温度まで油温が上がるエンジンもある。こうしたエンジンの場合にも注意が必要だ。エンジンにあわせた交換頻度、オイル選びが肝要だ。最近のBMWにはオイル交換のタイミングを示すインジケータがついている。これは距離だけではなく乗り方まで考えてくれるすぐれものだが、基本的に交換スパンが長い。メーカーの保証期間内であれば、その交換頻度で交換していれば保証は受けられるが、保証期間外でも長く乗りたいのであれば、少し交換頻度を上げることを勧めたい。

 

また、オイル選びについてひとつ付け加えると推奨オイルから著しくかけ離れたオイルの使用はお勧めしない。例えば80年代のBMWエンジンはまだ鉱物油が推奨されていた。今でも当時のBMWファンは多く、M3などのプレミア価格振りは驚かされる。こうした車では、あえて100%化学合成油を選択するユーザーがいる。なぜかというと、吹け上がりが軽く最高に気持ち良いからだ。しかし、当然のようにオイルを吹く。エンジンの各シールから。


これは、オイルを吹くことを覚悟の上で、継ぎ足しながら乗ることを前提にしてやっていることだ。もちろんシールの寿命は縮む。金持ちの趣味である。通常であれば、適切な硬度の鉱物油を使用すべきだ。また、硬度もエンジンの状態にあわせて変更する必要がある。当然ながら消耗したエンジンに新車基準のオイルを入れても良いことはない。ここら辺の匙加減はどの国の車も変わらないから、馴染みの車屋さんに相談できると一番良い。

 

もしそれが難しい場合には、色々硬度を変えて試すのも良いし、新車基準オイルを基準に少しずつ硬度をあげて、オイルが減らなくなるところを見つけても良いだろう。ただし、BMWのエンジンは多少のオイル消費を前提に設計されているので匙加減はやはり難しい。

 

なお、純正指定オイルは高額なので、互換オイルを利用することをお勧めする。

インターネットで検索しても良いし、説明書を読んでも良い。年式によってBMW認証(BMW Longlife 01など)が記載されているはずだ。例えばCastrol EDGEやMobil 1はほとんどBMW認証を取得しており、純正オイルの半額以下の価格で購入できる。信頼できるブランドだから安心だ。

オイル漏れ

シール類は漏れたら交換だ。
国産車ほど強くはないが、常識的な耐久性は持ち合わせている。感覚的に5年5万kmくらいはもつだろう。
運が良ければ10年10万kmもつかもしれない。

漏れてもすぐにどうこうなる訳でもない。普段は継ぎ足しつつ乗り、車検時にまとめて整備してもいいし、暇なときに整備しても良い。嬉しいことにいまや大抵の部品はネットショッピングで手に入る。AmazonでもYahooでも良いし、ebayで海外から購入するという手もある。


さて、エンジン本体は上述の通りだ。
・漏れたらシール交換
・適切なオイル管理
この2点さえ守れば長持ちする。

高性能化

しかし、90年代。3シリーズでいえばE36あたりから本格的に補器類が増え始めた。VANOSやDISAと呼ばれる機構だ。DISAは可変吸気システムで、これが壊れたかといって走行に支障はでないがVANOSは走行に支障をきたす場合がある。

 

VANOSユニット自体は高額で、とはいえこれ自体の故障は少ない。(オイル管理が悪いとここが壊れるリスクも増加する)また、これら補器類のため(だけではないだろうけど)のセンサーであるカムシャフトセンサーも積年の弱点といえる。しかし、ここは交換が基本的に容易で値段も安価だからいまいちエンジンに力がないなと思ったり、エラーが出たら交換すれば良いだろう。

DISAは海外では補修パーツ(アルミの対策品)なども販売されており、新品を買いなおすよりは補修した方が長く安心して使えるかもしれない。

 

イグニッションコイルとプラグ

イグニッションコイルは国産に比べてやや弱いように感じるが、異常が出次第の交換で良い。
お金に余裕があれば交換するとパワーアップやエンジンフィールの変化を感じられるかもしれない。


プラグはオイル同様、純正を基準として選択する。
例えば80年代の車にイリジウムプラグなんかを使ってしまうと点火タイミングも火花の散りも全く別物になる。
オイル以上にエンジンに負担をかけ、コンピューターで適切に調整しない限りエンジンを壊す原因になるから要注意だ。

エンジン編まとめ

エンジンをチェックするポイントをあげてみようと思う。

① 適切なオイル管理が行われている

 →オイルキャップをあけて、キャップや周辺に付着物がなく、悪臭がないこと。内部は薄く黄色いオイルを纏いきれいだと尚良い。そこまできれいな車はなかなかないかもしれない。

② オイル漏れがない

 →見渡せる限りのエンジン周辺を見る。オイルフィルターはボンネットを開けると確認できる。フィルター周辺(ハウジング付け根)は多くのエンジンで漏れやすいポイントだ。
  漏れはシール交換をすれば良いので深刻になる必要はないが、確認しづらいオイルパンからの漏れが一番シール交換が難しいかもしれない。
  また、漏れが酷すぎる場合にも要注意。エンジンオイルが滴って電装品にダメージを与えている可能性もある。

③ エンジンをかける

 →空ぶかしして異音や重苦しさ、引っかかりなくスムーズに回ることを確認する。
  異音は直しやすいものと直しにくいものがあり、判断には経験が必要だ。少しおかしいと感じたら避けても良いだろう。

  冷間時および水温が安定した時のそれぞれのアイドリングも確認する。冷間時はやや高めの回転数をピタリと維持し、水温が安定するにしたがって回転数が落ちて、またピタリと安定する。


※整備記録は参考程度に。でもエンジン回りの部品が交換されているとラッキーだ。
 10年超えの車だと、寿命がほど近くちょっとお高いイグニッションコイルあたりが一度交換されているとうれしいかもしれない。

 

 

BMWの弱点:水回り編

構成部品

BMWの主たる弱点といえば、この水回りである。
構成する部品は世界共通だが、以下の通りだ。
①クーラント
②ウォーターポンプ
③サーモスタット
④ホース(水温センサー)
⑤ラジエーター
⑥サブタンク(水量センサー)
⑦ラジエーターキャップ

 

 ①クーラント

クーラントは純正にこだわる人も多いが、特に違いはないのでこだわる必要はない。
青が良いのであればホルツなりWAKOSから提供されているし、FUCHSでも良い。
しかし、純正品の質が良いのは確かで、ホルツのような1L1000円を切るような安物であれば交換頻度を高めたい。
1-2年おきに交換する前提でホームセンサーの緑とか赤を使っても全く問題はない。

 

②ウォーターポンプ

これは一時期より電動化された。

2つついているモデルも存在する。
特別故障が多いとは思えないが、ポンプの羽が樹脂のモデルはここに破損リスクがある。
とはいえ、そこまで寿命が短いと感じたことはない。樹脂の羽でも10万km以上平気に走る車も少なくない。
しかし、ここが破損するとエンジン損傷やオーバーヒートの恐れもあるため、予防整備として金属製の羽のポンプに交換しても良い。

また、シールが痩せたりガタついて水漏れになることもある。
こちらも特別弱いとは言えない。問題なく10万km以上走る車も多い。漏れ始めるとウォーターポンプ周辺に白いシミが目立ち始める。まめな水量確認は必要だ。


③サーモスタット

ウォーターポンプ同様特別故障が多いとはいえない。
突然固着するような例は少なく、段々と開き切らなくなったり閉じ切らなくなる。
水温変化には常に気を配り、早期発見につなげたい。
開いたまま固着するならまだしも、閉じたまま固着すればオーバーヒートの危険がある。


④ホース

ここが弱点中の弱点である。
ホースのゴムは弱い。そしてコネクタ部の樹脂も弱い。
経年劣化、熱劣化が早く、整備中の取り外し・取り付けやふいの衝撃、あるいは走行中に突然破裂することもある。
大抵の場合には徐々に漏れだしたり、ホースの一部が変形したり、触診すると新品の頃の柔軟性がなくなっていることがわかると思う。
水回りで突然の破裂は即オーバーヒートにつながる。
どの年代だろうが弱いことに変わりはなく、できれば5年か5万kmごとに交換したい。
ホース自体はそれほど高くないので、ケチってリスクを負うこともないだろう。

とはいえ、運が良ければ10年10万kmくらいはもってしまうのが実情である。
所詮は使い方、環境、個体差がからむので、常に気に留める程度で良いだろう。

ロアホースには水温センサーが付く。ここはホース交換と同時に交換したい。安価だし、万が一への備えである。

 

⑤ラジエーター

ここもそれほど弱点ではない。
10年10万km程度平気でもつケースが多いが、一方で早くから漏れ出すこともある。
このように個体差、環境差によって品質が安定しない点も、BMWの水回りが弱いという定説につながっている気がする。
これまで乗った車では故障したことがない。

また、BMWのラジエーターはなぜか安い。壊れてもじわりと漏れ出すところから始まるので水量を定期的に確認すれば十分だ。


⑥サブタンク(エクスパンションタンク)
⑦ラジエーターキャップ

ここはセットで考えたい。
ラジエーター横に鎮座するタンクである。
水量はここで確認する。また、底部に水量センサーがある。

また、よく破裂すると有名なパーツである。E30時代から変わらない憎いやつだ。
とはいえ大抵は小さな罅から始まる。黒いボディに白いシミがあったら要注意だ。

日頃の点検と水量の確認で未然にわかる場合もあれば、突然破裂するケースもあるらしい。
5年5万kmとは言わないが、10年10万kmでは不安。7年7万kmくらいで交換してもいいかもしれない。

 


水回りまとめ

さて、まとめてみると案外大したことがないことがわかると思う。もちろん水回りの突然死はオーバーヒートにつながる。しかし、万が一そんなことがあっても、水温系が半分以上傾きだしたり、ボンネットからの湯気を確認したらすぐに停車すれば問題ない。

また、日頃から水量やエンジンルームを確認していれば大抵のケースでは事前に問題を発見することができる。

 

そして、問題を発見したら即対応が必要だ。
水の経路は加圧され、常に100度以上を維持している。いつ破裂してもおかしくない。

中古車を選ぶときには、水漏れ痕(白いシミやスジ)がないか確認する。
しかし、上述の通り予防整備として定期交換が望ましいパーツだから、購入後にまとめてリフレッシュすることをおすすめする。

 

あ、最後にファンとファンクラッチ、ファンシュラウドのことを忘れていた。
これらはウォーターポンプやサーモスタット以上に丈夫。
壊れたらレアケースだと思おう。ファンシュラウドは重要な役割を持っているから、大きく破損したら交換した方が良いし、整備性を上げるためにカットするのはおすすめしない。とはいえ、そこまで大きな影響はないからやっちゃってもいいけれども。

 

BMWの弱点:電装品


電装品と一口にいっても色々とあるが、代表的なものとしてエアコンのコンプレッサーとオルタネーターがあげられると思う。

コンプレッサー

ここの故障はそう多くない。
そう多くないとはいえ、国産車よりも故障は多いように見受けられる。
僕は経験したことがないし、修理の手間も部品代も大差ない。
まずもって、日本製が使われていることが多いのだ。壊れたら交換する。壊れている車は買わない。これしか対策はない。

 

オルタネーター

ここはBOSCHやVALEO製が多いように思うが、故障も間々ある。
交換はそう大変ではないし、部品も特別高いこともない。
走行中に突然死した場合には、限りなく短い距離しか自走はできなくなる。事前に兆候を感じ取られるケースもあるのだが、なかなか予知は難しい。
キーンという異音がでたり、発電量が不安定になりエラーが出ることがある。


特にオルタネーターは寿命がやや短いことを気に留めておくと良いだろう。
予防整備としては、心配なら5年5万km、ちょっと心配なら7年7万km、心配じゃない人も10年10万kmを超えたら交換を勧めたい。

BMWの弱点:燃料系・点火系

燃料系、点火系は国産車と大きな違いはない。

燃料ポンプの寿命は個体差が大きいがやや短い傾向があるかもしれない。
後席からウイーンという異音が感じられたら交換時期かもしれない。ここもオルタネーター同様の考え方で交換したい。


購入時にはエンジンの始動不良がない限りは気にしても仕方がないポイントだ。

燃料フィルターは10年10万kmで交換すれば良いだろう。国産車と変わりない。
燃料ホースは劣化が見られた場合だけでいいが、20年くらい経過し始めてから考え始めれば十分だ。

 

スターターモーターは使い方によっては早いうちに劣化することもあるが、それでも15万km程度はもつと思われる。一度15万km以上走行した車で異音が出始めて交換したことがあるが、特別弱いということはないだろう。

 

BMWの弱点:その他(内外装など)

外装については、国産車以上に分厚い鉄板と防錆塗装のお陰で、きちんとしたケアさえ欠かさなければボディは問題ない。しかし、窓周辺のモールなど、樹脂・ゴムパーツは非常に弱く、劣化は防ぎようがない。

 

屋根付きのガレージであっても時間の問題だ。
購入時にここが劣化していたとしても、あまり気にしてはいけない。どうせ劣化する。劣化したら交換しよう。


内装は90年代、環境対策で非常に軟弱な接着剤ばかりが使われた時期があり、内装が経年劣化によりはがれる車が多かった。
00年代に入り、かなり改善はされたものの、国産車に比べてしまうとはがれは早い。


また、ドリンクホルダーなどの樹脂パーツも強度が弱く、折れてしまったり、表面が溶けたようにどろどろとし始めて交換を余儀なくされることもある。
90年代以前の車ではダッシュボード割れも散見される。

また、ハンドルやシート、内張りのレザーの劣化は特別弱いことはないが、レザーだから適切なケアは必要となる。

ここは交換を始めるとキリがなくなり、お金もかかるため、購入時に内装の状態はできるだけ良い車を選びたい。

 

最後に、ウィンドウレギュレーターはBMWのすべての車種に通じる弱点だ。

窓の開け閉めが出来なくなる。この故障が出た時は素直にあきらめて、交換しよう。事前に窓の開閉時に異音がでるはずだから、異音が出たら窓の開閉は控えて、部品を手配する。

 

まとめ

①始動不良がないか購入前に確認
②内装はできるだけ状態が良い車を選ぶ
③外装のゴム、樹脂劣化は気にしない
④エアコンが効く車を選ぶ

 

このほかにも失念している点があるかもしれないが、おおよその気にすべきポイントは紹介できたと思う。