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100万円を切り始めた6シリーズ(E63)は買いか!?

このブログでは、「格安中古BMW」という品のないジャンルを扱っていることから、BMWのラインナップの中でも、ラグジュアリーカーや趣味性の高い車を取り上げては来ませんでした。

そもそも僕自身、整備や試乗程度ならまだしも、きちんと長期にわたってそれらを所有したことがないからしっかりと紹介できる自信がなかったという理由もあります。

 

しかし、同じBMWである以上共通点も多く、特にエンジンやトランスミッションなどは、僅かな仕様の違いを除いて同じものを使っていることも多いため、さらっとふわっと紹介することは出来るかなとは考えています。

 

今回は、100万円を切り始めた6シリーズ(E63)に注目してみたいと思います。

お金持ちが新車で買って、さらっと2~3年乗る車だと思っているのですが

格安で買って維持することを想定してみたいと思います。

 

6シリーズ(E63/E64)の概要

BMW M6 E63

6シリーズ(E63/E64)は、2003年に登場し、2007年のマイナーチェンジを経て2010年まで販売されました。

モデルコードは、E63がクーペ、E64がカブリオレを指します。

エンジンは、発売当初4400ccのV8エンジンが搭載されていましたが、2005年に4800ccのV8エンジン(N52)に置き換えられています。また、同じく2005年に3000ccの直列6気筒エンジン搭載車も登場しています。

トランスミッションは6速ATのみ。

100万円を切っている6シリーズたち(2017年3月時点)

2017年3月時点で、中古車サイトで確認できる100万円切りの6シリーズは以下の通りです。

  • 645Ci 車検付き 2004年式 118,000km シルバー(左ハンドル、内装へたり気味)
  • 630i 車検付き 2005年式 91,000km シャンパンゴールド
  • 645Ci 車検なし 2005年式 86,000km シルバー(ローダウン、インチアップ)

写真で気になった点をカッコ内に記しました。

この3台が特別安い、という訳ではありません。この2代目となる6シリーズの、特に状態が良いものを除けば、100万円ちょっとという車が数多くある状況です。やはりカブリオレに比べるとクーペが安く、シルバーはやや安めのようです。

後期モデルでも、過走行車などの一部が100万円台前半に食い込んできています。

維持費で考えるねらい目の車

維持費や維持の容易さで考えると、おすすめは圧倒的に630iです。

630iがおすすめな理由1:エンジン

6シリーズに搭載されるエンジンは、すべて型式が「N」から始まる新型エンジンです。マグネシウム素材やバルブトロニックの採用など、性能の向上はもちろん見られますが、新型エンジンへの移行時に最も重視されていたとみられるのが環境性能(燃費や排出ガス)の向上です。エンジン自体はもとより、このN型エンジンの搭載を皮切りに、BMWの車は大きな革新を迎えます。

この話は、過去の記事でも紹介しているので割愛。

気になる方は、以下の記事の「おまけ:伝統と革新」をどうぞ。3シリーズの話ですが、同年代のすべての車種に適用されるお話です。

【中古BMW選び】格安価格帯のおすすめモデル【2017年版】 - 格安中古BMWに乗ろう!

 

そんなこんなで、要するに、新しいN型エンジンはDIYでのメンテナンスがやりづらくなってしまいました。もちろん、まだまだDIYで出来ることはたくさんありますよ。

そんな中でも、V8エンジンに関しては、整備性がよろしくありません。

ショップに依頼しても、工賃が高くなりがちです。理由は、エンジンルームに部品がぎっちり詰まって、何かやるたびに、余計なものまで外さなくてはならないからです。

 

また、630iに搭載されるN52エンジンは、3シリーズや5シリーズなどで広く採用されている量販エンジンです。そう聞くと、あまり印象が良くないかもしれませんが、「BMWのシルキーシックスの大きい方」でありますから、素晴らしいエンジンです。

このころを過ぎると、ターボ化も進んでしまいますので、貴重な自然吸気の直列6気筒と言っても差し支えないでしょう。

それだけ広く使われているエンジンですから、部品もV8に比べてやや手ごろで、部品点数自体も少ないです。設計的な弱点や問題も少ないはずです。(この点、まだN型になりたてほやほやのエンジンなので心配はある)

630iがおすすめな理由2:トランスミッション

エンジンと来たら、続く大物はトランスミッションです。

6シリーズ(E63/E64)の630iに搭載されるトランスミッションは、定番のZF製の「ZF 6HP19Z」です。

技術資料:http://www.zf.com/global/media/product_media/cars_5/cars_driveline_6_speed_automatic_transmission/pdf_140/6HP19_DataSheet.pdf

 

輸入車のトランスミッションについて調べたことがある人であれば、この型式にピンと来るはずです。そう、超定番トランスミッションシリーズです。このトランスミッションは何者かと言えば、以下のような車にも搭載されています。

  • BMW X3
  • BMW 5シリーズ(E60)
  • BMW 3シリーズ(E90)
  • BMW 1シリーズ(E87)

型番が僅かに異なりますが、4WD版の同トランスミッションはアウディやVWの4WD車に搭載されており、A6やQ7、トゥアレグなどに搭載されています。

 

このように、多くの車種に搭載されているトランスミッションです。

また、BMWでいえば、下は1シリーズからこのトランスミッションを使っています。

故障のリスク自体も大分減ってきていますが、故障すればもちろん高額な修理費が発生してしまいます。

これは、どんなATであっても同じですね。

 

ただ、数多く販売・搭載されているトランスミッションであるという点は安心感があります。

 

各部を維持の観点から見る

エンジン

上記の通り。

トランスミッション

上記の通り。

タイヤ

タイヤは今となってはCセグの車にも当たり前についている18インチ。

多少幅広ですが、630iを選べば前後共に245/45R18と常識的なサイズとなっています。

ブレーキ

フロントはベンチレーテッドディスク、リアはただのディスク。

キャリパーも片押しの一般的なものです。

ローター・キャリパーなども5シリーズで使われているものと同じです。

サスペンション

サスペンションは、フロントがダブルジョイントストラット、リアがインテグラルアームです。

こちらも同様に同年代の3シリーズや5シリーズと変わらない構成になっています。

使われているアームなどの部品は、一部専用のものもありますが、物によっては1シリーズや3シリーズと同じ品番のものもあります。

維持は難しくないが、問題は高級装備にあり!

以上の通り、6シリーズの維持は3シリーズや5シリーズと比べて大きく難しくありません。維持費に関しても同様でしょう。

特に630iに関しては、エンジン・トランスミッション・ブレーキ・サスペンションなど多くの部分で3シリーズや5シリーズ、果てや1シリーズと共通する部分も多く存在します。

 

しかし、一方でクルーズコントロールやヘッドアップディスプレイなど、特にインテリア周りの高級装備・便利装備の故障はDIYでの修理が難しく、部品代は高く、長期維持の障壁になりがちです。(故障したまま乗り続けることもできますが・・・)

 

もちろん、これは他の3シリーズや5シリーズにも言えることです。

 

そうしてまとめて考えてみると、6シリーズの維持はそこまで敷居が高くない気がしてきます。特に、5シリーズとは共通する部分が多いですので、5シリーズ相当と考えて良さそうです。