中古BMWに乗ろう!

BMWの中古車選びのポイントから維持のコツ、安く維持するコツ、メンテナンスまでノウハウをご紹介。

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Wikipediaにも公式サイトにもないBMWの歴史と起源

BMWの歴史はWikipediaや公式サイト、その他ファンサイトでも確認することができます。特に第二次世界大戦後のBMWの情報はインターネットでおおよそまとめられて見つけることができるでしょう。

この記事では第二次世界大戦前のBMW、そしてBMWの前身・一部となる会社の歴史もあわせてまとめています。

アイゼナハ社(後のディキシー社)

  アイゼナハ社・ディキシー社
1896年 実業家のハインリヒ・エーアハルトがドイツ・チューリンゲン州アイゼナハにアイゼナハ社を設立
  アイゼナハ社は600人以上の従業員を擁する自動車メーカーで、軍用車両を中心として、その他にも軍用・民生用の二輪車と電気自動車、そしてエンジン単体の生産を行っていた。なお、ここでいう電気自動車とは現代のそれとは全く異なり、バッテリーとモーターが付いた馬車で、バッテリーが切れるとそのまま馬に牽かせられる構造になっていた。
1898年 フランス・ドコーヴィル社の小型自動車を「ヴァルトブルク」の名前でライセンス生産を開始。ドイツ国内で好評を得る。
1899年 改良を加えた「ヴァルトブルク」がレースに出場し、時速59kmの記録を打ち立てる。
1902年 「ヴァルトブルク」が同様に時速120kmの記録を打ち立てる。
1903年 ハインリヒ・エーアハルトがアイゼナハ社を離れる。後任は技術者のウィリー・セック。
  アイゼナハ社を離れたハインリヒ・エーアハルトはその後、特注で車を手作りする事業を開始する。1909年には「R8」と呼ばれる4気筒(14馬力)の小型自動車を生産し、これが好評を博してレースから郵便配達などの商用車に至るまで様々な用途で活躍し人気を博すことになる。
  一方のアイゼナハ社を引きついたウィリー・セックは、「ヴァルトブルク」の名称を「ディキシー」に改め、事業を軍用・民生用いずれにも対応しやすい「ディキシー」の生産に絞ることを決定する。
1904年 モーターショーに3種類の「ディキシー」を出展
  単気筒エンジンの「T7」、2気筒エンジン(8馬力)の「S6」、4気筒エンジン(16馬力)の「S12/14」
1914年 第一次世界大戦開戦
  開戦と共に工場は軍需品生産に利用され、敗戦後は解体された。
1919年 休戦協定
  アイゼナハ社は社名も「ディキシー」に改め、「ディキシー」の生産を再開
1921年 ディキシー社は新型車「G1」を発表。
  「G1」は高価格大型の4気筒車で、6馬力~18馬力のラインナップがあった。特に高馬力モデルはレースで活躍し、人気を博すことになる。
「G1」を発表した同年、戦後の不景気のあおりを受けたディキシー社の経営も苦しく、ゴータ社に買収される。
  なお、大型高価格の「G1」は不景気にあっても一定数いる富裕層をターゲットに高価格路線を継続した。
1927年 苦しい経営から抜け出せないディキシー社はゴータ社の手を離れ、実業家のヤーコプ・シャピロに引き継がれる。
  ヤーコプ・シャピロのもと、新たに低価格な6気筒大型車を生産するも不評。すぐに大型車路線を諦め、小型車路線に進もうとするも自社開発する体力は残っておらず、既に一定の人気を博していたイギリスのオースチン社からオースチン・セブンをライセンス生産する契約を取り付ける。オースチン・セブンは二輪車に車の外装を被せただけのような非常に簡素な車で、価格も二輪車と大きく変わらない低価格で販売されていた。
1928年 ディキシー社以外にも負債を抱えていたヤーコプ・シャピロはディキシー社をバイエルン発動機製作所に1000万ライヒスマルクで売却

▼オースチン・セブン(様々なタイプがある)

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ミュンヘン航空機会社

1910年 「オットー・エンジン」の発明者ニコラウス・アウグスト・オットーを父に持つグスタフ・オットーがガブリエル・レッチと共同でエンジンを開発し、それを搭載する複葉機を作り上げる。
1912年 グスタフ・オットーがミュンヘン航空機会社を設立、30機の飛行機を販売。
1913年 バイエルン軍に47機の飛行機を販売。なお、エンジンは問題も抱えており、一部の飛行機にはダイムラー社のエンジンを搭載していた。
1914年 第一次世界大戦開戦
1915年 政策も影響しミュンヘン航空機会社の売り上げは落ち、グスタフ・オットーが心を病んで入院
1916年 ミュンヘン航空機会社の負債と自身の入院費を賄うために、グスタフ・オットーはミュンヘン航空機会社をバイエルン航空機製作所(BMW GmbH)に売却

▼N・A・オットー

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カールラップ発動機会社(後にBMW GmbH、BMW AG)

  カール・ラップ発動機会社・BMW GmbH
1913年 ダイムラー社に在籍していたカール・ラップが個人で航空機用エンジンを開発。カール・ラップ発動機会社を設立。
  このエンジンは非常に優秀であり、他社製エンジンを速度・高度の両面で凌駕していた。そのためすぐに軍との契約を勝ち取ることができた。
1914年 第一次世界大戦開戦
  開戦と同時にプロイセン、オーストリア・ハンガリー帝国と契約。なお、この時航空機用4気筒エンジンに関してはグスタフ・オットーのミュンヘン航空機会社より購入していた。
1916年 カール・ラップ発動機会社の事業の大部分を取り仕切っていたフランツ・ヨーゼフ・ポップがカール・ラップ発動機会社の組織を再編し、名称をバイエルン航空機製作所(BMW GmbH)とする。(GmbH≒有限会社)
  航空機用エンジンの売上が好調で、1916年時点で従業員数は400人近くまで増加し、100台以上の工作機械を保有していた。オーストリア・ハンガリー帝国はカール・ラップ発動機会社に対して1000万ライヒスマルク相当のエンジンを発注しており、これを監督するためにフランツ・ヨーゼフ・ポップが派遣されていた。フランツ・ヨーゼフ・ポップは軍との契約など、カール・ラップ発動機会社にとって重要な事業の大部分を取り仕切っていた。
1917年 当時チーフエンジニアであったマックス・フリッツが航空機用6気筒水冷エンジン(タイプⅢa)を開発する。優秀なエンジンであったためにドイツ政府との契約に成功する。
  カール・ラップがBMW GmbHを去る
  この時、BMW GmbHは戦争需要に対応するために事業を拡張しすぎており、それに気が付いたフランツ・ヨーゼフ・ポップがウィーン銀行の頭取のカミロ・カスティリオーニの協力をあおぎ、組織の再編を行った。事実上、カール・ラップは組織を追い出された形となる。
1918年 フランツ・ヨーゼフ・ポップとカミロ・カスティリオーニによりBMW GmbHはBMW AGへ改組(AG≒株式会社)
  マックス・フリッツはタイプⅤエンジンを開発(250馬力、後に320馬力)ダイムラー1強であった時代に、ダイムラー製エンジン以上の性能を実現した。
  エンジン生産のライセンス供与を開始
  1918年時点で従業員数は3500人を上回り経営は非常に好調だった。
1919年 休戦協定により軍用航空機およびそのエンジンの生産が停止される
  主力の軍用航空機エンジンが生産できなくなり、代わりに航空機エンジンを改造して船外機やトラック、農機具などの産業用エンジンを生産してなんとか経営を続けていた。また、運良く契約を得た鉄道用ブレーキの生産や家具や作業台の生産も行っていた。当時の経営陣はブレーキ生産を主力事業とすることを検討していた。
1921年 マックス・フリッツが二輪車用エンジンを開発
  このエンジンは2気筒の水平対向エンジンで、後に20世紀を代表するエンジンに選出されるほどの好評を博した。後に自社の二輪車にも搭載されるほか、ビクトリア社、シュトックドルフ社、バイソン社などが購入し、各社の二輪車に搭載していた。
1922年 引き続き二輪車用の2気筒水平対向エンジンが好調で、二輪車以外の様々な用途にも利用され始める。これによりBMW AGの経営は潤い、BMWの自社製二輪車開発が決定した。
1923年 BMW AGは初となる自社製の二輪車「R32」をパリ・モーターショーで発表する
  「R32」は洗練されたスタイリングで市場を席巻した。パイプフレームに2気筒水平対向500cc(8.5馬力)エンジンが搭載され、シリンダーがフレームを横断するような形になっていた。また、この二輪車は初のシャフトドライブの二輪車であり、その後BMWはこの方式を採用し続けている。また、「R32」の車体重量は僅か120kgと軽量で、最高時速は約100kmと当時の水準でも特別速いわけではなかったが、次々とレースで活躍することとなる。
  航空機およびそのエンジンの生産停止が解除される。これにあわせてBMWも生産を再開し経営が安定し始める。
  なお、この時点でカミロ・カスティリオーニはBMWブランドを自動車製造に広げたいと考えており、フェルディナント・ポルシェのデザイン(「フォルクスアウト」と呼ばれており、後に製造され「ビートル」となる)を製品化したりヴニボルト・カムの設計による車の製造も計画していた。しかし、未だ経営が不安定であることには変わりなく、この時点では自動車製造に手を広げることはなかった。
1925年 二輪車のラインナップが9車種まで拡大。様々なレースで100勝以上を挙げる。
  売上高は1500万ライヒスマルク
1928年 ディキシー社を買収
  二輪車の様々なレースでの優勝回数が500回を超える。
  売上は2700万ライヒスマルク
  取締役会のうち、エンジニアたちは自動車製造を熱望しており、それ以外はわざわざリスクを冒す必要がないと意見がわかれていた。このロマンと財政のバランスを取った折衷案として、オースチン・セブンをライセンス生産しているディキシー社の買収だった。
  オースチン・セブンを「3/15」と改称して販売開始
  3/15とは3速15馬力を意味していた。2シーターモデルが2200ライヒスマルク、コンバーチブルサルーンが2625ライヒスマルク。
  「3/15」はサイドカー付きの大型バイクと変わらない価格であったために多くの人に支持され、後の31年間の間に25000台を売り上げた。
1933年 「3/15」に代わって「3/20」の販売開始
  「3/20」で初めてプロペラを模したBMWのロゴがフロントグリルに取り付けられた。「3/15」はオースチン・セブンをベースにしていたが「3/20」はマックス・フリッツおよびBMWによる初のオリジナルモデルとなる。
  「303」の販売開始
  「303」で初めてキドニーグリルが採用された。6気筒エンジンを搭載し、後部座席の乗降を楽にするためにフロントシートが折りたためるようになっていた。
  余談:フェルディナント・ポルシェの「フォルクスアウト」(後の「ビートル」)は、高速道路網と国民の自動車所有台数を重視したアドルフ・ヒトラーによってこのころから支援を受けて後に製品化を果たす。また、このころにはアウトバーンの建設がかなり進んでいた。BMWはナチズムを支持しておらずアドルフ・ヒトラーの目指す「民衆の車」に興味もなく関係も薄かった。しかし、操業を続けるためには良い関係を続ける必要があった。BMWの航空機用エンジン「マークⅣ」および「132」はドイツ第三帝国空軍の主力であり、年間数千台のBMW製二輪車がドイツ軍に納入されていた。
1934年 「303」のシャシーを使用した二人乗りスポーツカー「315/1」を販売開始
  国内外で売上が820万ドルを超え、従業員数は13000人を超えた。
1935年 「326サルーン」を販売開始
  サルーンにおいては独走していたメルセデス・ベンツに対抗した初めてのモデルとなる。1980年台に登場した7シリーズの前身。地味なスタイリングと重すぎるハンドリングに批判があったものの、第二次世界大戦前のBMWの歴史上で最も多くの売り上げを記録したモデルとなる。この「326サルーン」をもとに軍用ジープも生産された。
  この時、BMWとメルセデス・ベンツは合併を検討していたが、戦争が目前に迫り、ナチスからの監視感が双方に送られたため、合併の話はなくなった。
  フランツ・ヨーゼフ・ポップの「質を犠牲にして量を取るような決断はしない」という考えが今のBMWを形作っている。
1936年 「328」が販売開始
  「328」は「326」に搭載された6気筒エンジンを搭載したスポーツカーで、戦前のBMWの最高傑作とも名高い。この時すでにニュルブルクリンクサーキットで平均時速107kmをマークしている。後の「Z3」や「Z4」にも強く影響を与えている。
1937年 二輪車「R35」が販売開始
  最高時速100kmを超えるクロスカントリースポーツバイクで、後の3年間でドイツ帝国に1万5000台を納入している。「R35」に改良を加えた「R75」は軍用バイクとして極寒のロシアやアフリカの砂漠での使用まで想定されて設計され、1945年まで生産が続いた。「R75」はサイドカーなしでの運転は想定されておらず、3人の兵士と1基のマシンガンを搬送できるパワーを持ち、タイヤはドイツ版のジープである「キューベルワーゲン」と共通化された。
  兵器、西欧での二輪車販売、全世界向けの航空機エンジンの販売により1億4300万ライヒスマルクの売上を達成。負債は僅か24万ライヒスマルクだった。
  二輪車の販売が通算10万台
1939年 自動車生産停止
  当時、メルセデス・ベンツが自動車メーカーとしてははるかに各上だった。BMWも追いつく動きを見せていたが、当時のドイツひいてはアドルフ・ヒトラーが必要としていたのは急成長する2番手ではなかった。自動車生産は停止させられ、航空機用エンジンの生産に専念させられることになる。
1941年 世界初の航空機用ジェットエンジン「109-003」の開発が始まる。このエンジンは終戦まで開発が終わることはなく、実戦投入されることはなかった。終戦後に連合軍がカリウム鉱山に隠されていた開発中のエンジンを発見した。連合軍にとっては初めて目にする未知のエンジンであった。
  売上は3億8500万ライヒスマルク
1942年 BMWが軍指定の水冷式航空エンジンではなく空冷式エンジンの生産を続けたことを理由に、フランツ・ヨーゼフ・ポップは社長の座を追われる。後任はクルト・ドナート。この時の実態としては戦争にアメリカが参戦したことを知ったフランツ・ヨーゼフ・ポップが敗戦を察し、既存の組立ラインを航空機エンジン用に作り替えることを拒否したためと言われている。
1945年 終戦
  ミュンヘン工場は爆撃で破壊され、アイゼナハ工場はソ連の占領下におかれた。ミルベルツホーフェン工場はアメリカの占領下におかれ鍋などの復興物資の製造に従事させられた。
  アイゼナハ工場はソ連の占領下におかれ、自動車と二輪車の製造を再開した。当初は青白黒のBMWロゴをそのまま使用していたが、後にバイエルン・ブルーをソビエト・レッドに置き換え、文字も「BMW」から「EMW」に変更された。
1948年 管財人の管理下に置かれ、会社はハンス・カール・フォン・マンゴルト・ライボルトに引き継がれた。
1951年 自動車事業に復帰

▼戦後のEMW

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BMWの中古車の選び方と注意点まとめ

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この記事はBMWに興味はあるけどなかなか手が出せない人の不安を解消し、背中を後押しするために書かれています。

当ブログでは、中古のBMWの選び方から維持のコツ、安く維持するポイントなどの記事を多数掲載しています。その中から、特に中古のBMWを買うための注意点に焦点をあててまとめたいと思います。

  • 壊れないBMWの選び方
    • 具体的な車の選び方
    • 年式ごとの注意点
  • 維持費の実例と安く維持するコツ
    • 維持費の実例紹介と維持費の想定
    • 維持費を安く抑えるコツ
    • 国産車との維持費の違い
    • 車検費用について
  • 故障や交換が必要な部品について
    • 交換が必要な部品とその寿命
    • 自身のBMWの状態を知ろう
  • 100万円以下の安いBMWってどうなの?
    • 100万円以下のBMWの各モデルを一挙紹介
    • 100万円以下のオススメモデル
    • 100万円以下のBMWの状態と維持費
    • 余談
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輸入車に挑戦したい車好きにBMWをオススメする理由

はじめに

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この記事は輸入車(外車)に興味はあるけどなかなか手が出せない人の背中を後押しするために書かれています。その中でも、車が好きで国産車は散々楽しんだという方に向けて書かれています。タイトルにある通り、最終的にはBMWをオススメします。

輸入車に関する基礎知識

輸入車、正確には海外メーカーの車を購入、維持するにあたり、最低限の理解しておくべき知識を紹介します。これは統計データではなく、私の実際の経験に基づいた内容です。少なくとも日本国内では有用そうなデータを見つけることができませんでした。

以下の2点をしっかり理解したうえで、車を選びましょう。国産車にはない楽しみが確かにあります。

1.故障が多い

これははっきりと言えますが、故障が多いです。

もしあなたが輸入車について既に調べているのであれば、「故障が多いのでなく部品の交換スパンが短いだけ」というような意見を見かけたことがあるかもしれません。それは一部では正しいです。

部品の耐用年数(距離)を経過したにも関わらず部品を交換しないために起きる破損は確かに存在します。(=逆に言えば耐用年数や距離に応じて適切に部品を交換すれば発生しない破損)しかし、決してそれだけではないことを忘れてはいけません。耐用年数が規定されていないもの、特にユーティリティ系、電装系の部品の故障は確実に多いといえます。

故障が多い理由は、部品の品質の低さです。

これも明言しておきますが、部品の品質が低いです。

日本メーカーの部品の品質が高すぎるとも言い換えることができます。

これは設計、材質、製造のいずれをとっても言えることです。実際の例をあげてみましょう。

  • 熱害を受けやすい部品を大した対策もなしに熱源の近くに配置する
  • 振動に弱い部品を振動対策せずに配置する
  • 熱や振動に弱い部品に対策をするも対策部品の耐久性が低く、結局熱や振動で故障する
  • 樹脂の品質が低く、経年や摩擦、熱で容易に破損する
  • ゴムの品質が低く、経年や摩擦、熱で容易に劣化する

これらは定番とも呼べるケースであり、決して珍しいものではありません。

部品の設計に問題があるケースは、体感では徐々に改善していっているようですが、国産メーカーにはまだまだ及びません。

樹脂とゴムの品質については、同様に徐々に改善はみられるのですが、明確に国産メーカーに劣っています。国産車に乗っていた方には想像ができないかもしれませんが、クーラントのゴムホースが10年も持たずにぼろぼろと朽ち果ててくることもあります。

特に経年+熱/振動が組み合わされた時の弱さと言ったら目を覆いたくなるほどです。国産車であれば碌なメンテナンスもせず、クーラントホースが20年以上もっているケースも珍しくありませんが、輸入車に乗るのであれば定期交換を意識しておかなくては突然走行中にホースが破裂することも考えられます。(実例はいくらでも見つかります)

ゴムの品質が低いということは、エンジン周りやクーラント周りに使われているOリングやパッキンが劣化し、オイル漏れも起きやすいということです。更に言えば、エンジン周りのセンサーなどの電装品が漏れ出したオイルによって故障することも珍しくありません。

例を挙げるときりがないので、詳細はこちらの記事をご参照ください。壊れやすい部品が一通り列挙されています。

BMWの維持費の実例紹介! 実際の維持費を計算してみた。 - 中古BMWに乗ろう!

とにかく不動車になってしまう可能性が高いエンジン周り、特にクーラント周りの部品は定期的に交換すること、そしてそれ以外の突発的な故障にも余裕をもって対応する器量が求められます。

意外かもしれませんが、こうした部品の品質(耐久性)の面ではドイツ車を始めとした欧州車よりもアメ車の方が優秀です。基本的にアメ車、特にピックアップやSUVは頑強に作られています。

2.維持費が高い

故障が多いということは、自ずと維持費が高くなります。

部品代も国産メーカーに比べると高額になる傾向があります。実際にはほぼ変わらないか数割増しのケースが多いのですが、国産車にはないような先進的な尖った装備や、快適装備に関しては高額になる傾向があります。

なお、ドイツ車に関しては維持に必要なほとんどの部品が、安価に手に入ります。詳細は後述します。

輸入車の中でBMWをオススメする理由

さて、故障が多く維持費が高い輸入車のなかでBMWをオススメする理由をあげたいと思います。

1.走る楽しさ

もしあなたが車に走る楽しさを求めるのであればBMW以上の車はあまりありません。

残念ながら、現在すべてのモデルに走る楽しさがあるか?と聞かれるとそうとは言い切れないのが残念なところなのですが、少なくともセダンベースの3シリーズや5シリーズには間違いなく楽しさがあります。

国産車にもスポーティな車がありますが、はっきり言って別格です。

方向性が違うという言い方もできるかもしれませんが、私は国産車のスポーティな車の方向性を理解できなかったがために輸入車に乗るようになりました。

例えばトヨタ・86、日産・フェアレディZ、マツダ・RX-8、スバル・WRX STI。時代を遡れば更に多くの候補が挙がるでしょう。

いくら言葉を尽くすより、もし興味があれば一度試乗していただきたいです。正直なところ、最近の車のトレンドとしてどんどんフィーリングは薄味になっており、走る楽しさという点において現行3シリーズが2世代前(E46)の3シリーズに及ぶ点はないとはっきり明言できます。だから本当な2世代前の3シリーズあるいは3世代前(E39)の5シリーズに乗ってほしいです。

抜群のフィーリング、地を這うボディ、地面を指でなぞるるかのような情報量、ボディは硬くサスペンションストロークは長く決して乗り心地は悪くない。ツーリングも峠道も楽しめる。そんなセダンとして完成形がそこにあります。

残念ながら2000年代初頭にBMWは変わってしまいました。よく言われるデザイナー云々という話ではなく、本当に経営陣がガラッと変わって車もガラッと変わってしまっています。走る楽しさはブランディングのために、少なくとも一部の車種には残っていますが、薄れる傾向にあるのは事実です。

詳しくはこちらの記事で詳細に語っています。

BMW雑学 最強のブランドの大転換、今のBMWと昔のBMW - 中古BMWに乗ろう!

2.無料の部品表がある

BMWの部品表は、公式ではないもののインターネット上に公開されています。

手順はこちらの記事で詳しく解説しています。

BMWの部品番号と部品図面の調べ方 - 中古BMWに乗ろう!

自身で車の整備(カスタムではなく修理)を経験したことがある方であれば、「ここの部品が欲しいけど名前も部品番号もわからない!」 ということに煩わしさを感じたことがあるのではないでしょうか?

無料の部品表を使うことで、図面上でどの部品が何という名称で、部品番号は何なのかを知ることができます。

BMWと付き合っていくうえで、メンテナンスは欠かせないポイントです。

ディーラーやお店にすべてお任せするのでなければ部品表が確実に助けになるはずです。

3.部品の選択肢が豊富で安く修理できる

BMWの部品を買う場合には、大きく分けて「純正部品」「OEM部品」「社外部品」の3種類から選択することになります。

特に国産車のカスタムを中心に経験してこられた方には、「社外部品」=「カスタムパーツ」のことかな?と思われるかもしれませんが、全く違います。

BMWには、純正部品と全く同一の形状・機能の部品が、多数のメーカーから製造・販売されているのです。また、その価格も「純正部品」>「OEM部品」>「社外部品」と明確な差があります。(しかし、品質にも同様に差があります)

BMWに関して言えば、維持に必要なほぼすべての部品がこの3種類から選択することができるでしょう。

また、価格差もおそろしいほどあり、「純正部品」の10分の1の価格で「社外部品」が手に入るケースも多々あります。もちろんそんな「社外部品」は品質の面で信頼できませんが、必要に応じて選択することで、維持費を安く抑えることができます。

なお、この時点で想像がつくことかと思いますが、「OEM部品」や「社外部品」を選ぶことで、国産車の同じような純正部品の価格より安くなることも多々あります。

また、特別なショップやサイトではなく、Amazonやヤフオク、楽天市場で豊富な品ぞろえがある点も嬉しいですね。

例えば冒頭で例に挙げたクーラントホースでいえば、純正部品を選ぶと1~2万円のところが、OEM部品を選ぶと1万円弱、社外部品ではピンキリですが、安いものでは3000円を切ります。

こうした部品のバリエーションについては以下の記事で詳しく解説しています。

BMWの部品の種類と購入方法 - 中古BMWに乗ろう!

うまく取捨選択しながら修理することで、維持費をかなり安く抑えられるというわけです。

4.整備の情報が豊富

BMWはメジャーなメーカーという点、そして車好きが選ぶ傾向にあるためか、整備の情報が豊富です。BMWの専門ショップがブログで膨大な整備の知識を日々更新していたり、一般オーナーがみんカラや個人ブログで整備に関する情報を公開しています。

当ブログでも整備手順までは解説していないものの、定番の故障個所やその重要度などを解説しています。

【BMWの維持】部品の故障とメンテナンスについて - 中古BMWに乗ろう!

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう! - 中古BMWに乗ろう!

BMWのオイル漏れが発覚!修理が必要?緊急度や添加剤、安価な修理方法をご紹介 - 中古BMWに乗ろう!

【BMWの維持】センサー故障の事例と緊急度一覧 - 中古BMWに乗ろう!

5.DIYerにとにかく優しい

ここまで紹介した通り、BMWは無料の部品表があり、国産車以上に部品の入手性が良く、部品が安く(場合による)、整備の情報が豊富です。

これがいかにDIY好きにとって良い環境か、おわかりいただけると思います。

インターネットで部品の図面と部品番号をチェックして、Amazonやヤフー、楽天市場で部品を購入し、インターネットの情報をもとに修理をすることができるのです。

この点は以下の記事で詳しく解説しています。

DIY派に中古BMWをオススメする5つの理由 部品の調達がとっても簡単! - 中古BMWに乗ろう!

BMWの選び方

続いて車の選び方を解説したいと思います。

最終的には試乗と調査のうえで選択していただきたいと思いますが、私なりの大まかな方向付けをしてみたいと思います。

走る楽しさと快適性

まず第一に走る楽しさ快適性のどちらかを選ぶ必要があります。

 

走る楽しさと一言でいうと誤解が生まれがちです。

軽自動車やファミリーカーでも、運転するのが楽しい人にとっては、十分な走る楽しさを提供してくれます。

ここでいう走る楽しさとは、豊富な路面からのインフォメーション、意のままに操れるハンドリング、頑強なシャシー、追従性がよくストロークが豊富なサスペンション、そうしたダイレクト感のある車を操る楽しさを言っています。

具体的には2000年代前半以前のBMWは走る楽しさがあると言えます。

2000年代後半以降のBMWを悪いとは言わないのですが、比較してしまうとあまりにも露骨にダイレクト感がなくなっているのです。これは悪いことではなく、正常進化だと思います。現代において多くに受け入れられるには、豊富過ぎるインフォメーションは余計でしかありません。

しかし、これらに快適性がないわけではありません。国産車でスポーティというと、ストロークが短い硬いだけのセッティングが、2018年現在においてもあたりまえです。シャシーの歪みをサスペンションが補っており、その結果が乗り心地の悪さです。

例えば30年以上前の3シリーズですら、現代の国産車のスポーツモデルよりは快適といえるでしょう。

 

そして2000年代後半以降のBMWはダイレクト感が薄れた、と述べましたがこれこそが快適性です。余計なインフォメーションはなく、しかし他メーカーの車と比較すれば十分にインフォメーションもあり、フィーリングもよく、走る楽しさがあります。

 

ここで2000年代前半以前2000年代後半以降の2つに分類することができました。

修理のしやすさ

ここでも2000年代前半以前2000年代後半以降の2つに分類することができます。

BMWを含め、多くのメーカーに言えることですが大体これくらいの時期を境に電子制御の占める割合が増えていきます。電球一つ交換するにもコンピュータが必要になってしまうのです。

基本的なエンジン周りの整備は変わらずできますが、灯火類や電装品類の整備にはコンピュータを使った操作が必要になり、不得手であったり失敗した際にはやはりディーラーやショップのお世話にならざるを得ません。

価格と故障と年式

冒頭でも言った通り、BMWは故障が多いです。

価格と故障、年式から分類してみましょう。

故障が嫌な人は5年落ち以降をオススメ(200万円~)

最近のモデルでは改善しているように思います。

運が良ければ運が悪い国産車より壊れないということも、決して珍しくないでしょう。また、新車保証で初期不良はカバーされますから、シビアコンディション(渋滞が多い、短距離移動が多い)でなければあまり故障を心配する必要はありません。

故障を気にせず乗りたいという人には5年落ち以降がおすすめです。

シビアコンディションでなければ、10年落ち程度までは大した故障もなく乗れることは決して珍しくありません。最低限オイルをまめに変えていれば、大して壊れないのです。

5年落ちともなれば当たり前のように新車の半額以下です。お買い得ですね。新古車やほぼ新車の車であれば2~3割落ち、そこから5年落ちにかけて半額以下に値落ちします。初回の車検(3年落ち)で半額を切る車種も少なくありません。

故障は出来るだけ避けたいけどもっと安く、という人には7年落ち(100万円~)

3回目の車検を迎えた7年落ちの車です。

ここまでの車であれば、見た目もまだまだ古臭さを感じず、シビアコンディション+整備不足だった車を除けばまだまだ故障を気にせず乗ることができます。

くれぐれも安易に走行距離が少ない車を選ばないようにしましょう。

車の見分け方や選び方は後述します。

7年落ちともなると100万円を切る車も増えてきます。日本人は走行距離を気にしすぎる故に、7年落ち10万km走行100万以下状態良し”みたいな車を見つけると超ラッキーです。

故障とも付き合えるという人には10年落ち~25年落ち(10万円~)

10年落ちを超えると、車の価値はほぼなくなります。

100万円以下の車が当たり前になり、状態による価格差も僅かです。故障とも楽しく付き合える人であれば選びたい放題です。私も実際に30万円程度の3シリーズや5シリーズを何台か乗っていたことがあります。

先述した通り、状態が良い車(低走行距離とは違う!)を選ぶと、実は10年落ちでも大して壊れることはありません。基本的な消耗品さえ交換していれば、そのまま乗ることだってできるのです。

しかし、目利きを誤ればそうはいきません。

また、10年経っている以上は冒頭で述べたようにゴムや樹脂部品の劣化は明らかです。予防整備として交換を考えるべきでしょう。

100万円を切るモデルをすべて紹介

おまけとして、当ブログの記事のひとつで、現在100万円以下で狙うことができる全モデルを解説しています。

【中古BMW選び】中古BMW(100万円以下)の各モデル詳解 - 中古BMWに乗ろう!

状態の良い車の選び方

最後に最も重要な状態の良い車の選び方です。

これは大変難しく、プロでさえ運の占める割合が少なくありません。

本当に状態の良い車を引きたいのであれば、BMWに強いショップと良好な関係を築き、良い車を探してもらうしかありません。これでも良い車にあたる保証はないのです。

そんななかで素人がどうやって選ぶことができるか、それを2点に絞って解説します。

その1 きちんと走行距離を重ねた車を選ぶ

日本の中古車市場では走行距離が少ないほど価値があがる傾向にあります。

しかし、頑強な日本車ならいざ知らず、輸入車をその基準にあてはめるのは難しいものがあります。車とは動いていてこそその状態を維持できるものです。

  • 近所への買い物ばかり
  • 渋滞路ばかり

こうした車にとってシビアなコンディションで使われていた車は、どうしてもあらゆる点において劣化が早く進みます。過去の整備記録を見ながら、きちんと距離を重ねてきているかどうかを主眼において確認してください。

私は実際に11年落ち、14万km走行の3シリーズを購入しましたが、予防整備はしたものの故障もなく4年で3万km以上走行しました。この車は新車時からコンスタントに年間1万km以上、地方に住むオーナーが運転していました。おそらく通勤で毎日使っていたのでしょう。

毎日渋滞のない道を50km走行するというのは、車にとってとても良いことです。

その2 適切に整備されてきた車を選ぶ

整備記録があるのであれば、適切な整備が施されていた車かどうかを確認します。

基本的に2年ごとの車検の記録+不定期の故障に対する整備の記録ということになると思いますが、これは最低条件です。経験と知識を積んで、車の状態を眺めておおよそきちんと整備されてきたかどうかを判断しても良いです。

最も良いのは、BMWの専門ショップなどで、最初のオーナーからのエピソードがわかっている車でしょう。良心的なショップであれば、きちんと整備されているのであればそのように説明してくれるはずです。

その他

その他、基本的な選び方を以下の記事で解説しています。

【中古BMW選び】車選びのコツとチェックポイント - 中古BMWに乗ろう!

まとめ

この記事の内容をまとめると以下の通りです。

  • 故障と付き合う覚悟をする
  • 5年落ちまでは大して故障しない
  • 7年落ちくらいでも大丈夫
  • 10年落ちだと車の使われ方による
  • 15年落ちや20年落ちでもなければ意外と故障しない
  • ただし車選びは慎重に。悪い車を引かないように。
  • DIYが簡単
  • DIYなら安い部品を使って安く修理できる
  • とにかく楽しい

 

以上、輸入車に挑戦したい車好きにBMWをオススメする理由でした。

【BMWの故障】イグニッションコイルの故障を予防しよう!

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BMWのよくある故障のひとつがイグニッションコイルの故障です。イグニッションコイルが故障すると、警告灯が点灯したり、振動が増えたりするほか、故障費用は高額になりがちです。

ここではその症状、修理と合わせて予防策一緒に直すと工賃が安く済む部品も紹介します。

BOSCH製 BMW イグニッションコイル N45 N46 N51 N52 N54 N63 S63 N74 エンジン用 新品 12137562744 12137571643 12137594937 0221504470

※ダイレクトイグニッションの場合です。

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