中古BMWに乗ろう! - 中古BMWの車選びからメンテナンス、安く維持するコツなどをご紹介

BMWの中古車選びのポイントから維持のコツ、安く維持するコツ、メンテナンスまでノウハウをご紹介。

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「BMWは壊れる」の真実 - BMWって壊れやすいの?

2018.10.18 加筆修正

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このブログでは中古BMWに安く楽しく乗るための様々な知識を紹介しています。

この記事では、「BMWは壊れる」(壊れやすい、故障が多い)という意見について考えてみたいと思います。また、この記事とあわせて以下の記事でBMWを購入する際の注意点などをまとめています。是非参考にしてみてください。

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よくあるBMWの故障の実例

まずはじめに、BMWでよくある故障の実例をいくつか紹介します。

例1:クーラントホースやエキスパンションタンクの破損による水漏れ

エンジンを冷却するための冷却水(クーラント)が流れるゴム製のホースや、クーラントを溜めてあるタンクの破損は、BMWではよくある故障のひとつです。

これは、エンジンルーム内の熱やクーラントの温度変換、加圧、走行中の振動、経年劣化によるものです。残念ながらBMWを始めとして輸入車のゴムや樹脂部品は耐久性が低く、長く使うといずれ破損します。世界的に見ると日本車のゴムや樹脂製品の耐久性が異常と考える方が自然です。

破損すると、クーラントが漏れ出し破損の程度が大きければ即座に走行不能になります。無理に走行しようとするとエンジンがオーバーヒートするでしょう。

クーラントホースやエキスパンションタンクの劣化は見た目では確認がしづらく、定期交換を明示されている部品でもないため、破損して初めて劣化を知ることになります。BMWを長く維持されている方などは、故障前に交換してしまうことも多い部品です。

この故障は、よくあるケースでありながら、その一方で破損すると走行は困難になります。被害は大きく、車に詳しくなければないほど、「BMWは壊れる」というフレーズから来る不安に駆られてしまいます。破損の仕方次第では、もくもくと蒸気があがり、見た目もなかなかショッキングと言えます。

ただし、実際には故障前に小さな亀裂などが生じて、エンジンルーム内に冷却水が漏れた白い跡がみられるようになるため、事前に気づくことができます。

なお、壊れると言っても短くとも7年、大体10年ほどは壊れません。それ以上は運の世界ですが10年以上壊れないケースが過半数です。

▼クーラントホース

BMW E87 E90 E91 E92 E89 Z4 E84 X1 ラジエーター ラジエター クーラントホース ウォーターホース 130i 323i 325i 23i 25i 28i 17127531579

例2:イグニッションコイルの故障

イグニッションコイルの故障も、BMWではよくある故障です。

イグニッションコイルはエンジンの点火装置のひとつで、非常に重要な部品です。価格もやや高額で1本あたり1~2万円程度します。4気筒エンジンなら4本、6気筒エンジンなら6本と1気筒当たり1本使用されています。大抵の場合、1本故障すると他のイグニッションコイルも寿命と判断され、ディーラーでは全数交換を提案されることが多いです。全数交換となればなかなかの費用になりますから、オーナーとしてはショックも大きいです。

実際には壊れた1本だけを交換していく形でも全く問題ありません。

なお、多くの中古BMWの整備記録を見ていると、かなりの確率で新車保証期間内にイグニッションコイルを交換しています。イグニッションコイル自体は徐々に劣化していきますが、それにしても早い時期に交換している例が多くみられます。

明確な理由まで私は知りえないところですが、部品の品質の問題の可能性が濃厚です。

そうした新車保証期間内の無償交換を除くと、例1同様に短くとも7年、大体10年くらいは壊れません。15年以上交換されていない車両も珍しくありません。

▼イグニッションコイル

BOSCH BMW 純正 OEM イグニッションコイル 0221504470

例3:ガスケットの劣化

続いてこちらもよくあるケースです。

エンジン周辺の部品は金属や樹脂でできています。それらの部品を接続するためにボルトやナットが使われますが、部品と部品の間にはゴム製のガスケットが挟まっています。このゴムのお陰で、部品と部品の間を流れるエンジンオイルや冷却水が漏れだしません。しかし、このガスケットが劣化し、オイルや冷却水が漏れてきます。

先述の通り、ゴムの質は日本車と比べて低いです。早ければ5年ほどで劣化し、オイルが滲みだすこともあります。

車に詳しくない方であれば、ディーラーやショップに車検を依頼した際にチェックされ、見積もりが提示されることになります。日本車に比べると高額なこともありますし、大量にあるガスケットの劣化が定期的に来るということは、車検のたびに修理が発生するということになります。車の所有者は、車に詳しくなければないほど「故障ばっかり」と思うことでしょう。

しかし、以下の記事でも書いた通りオイル漏れは大抵の場合そこまで焦る必要はないのです。もし数年後に乗り換えを検討しているのであれば放置しても問題ないケースさえあります。

▼シール・ガスケット

BMW E46 E90 E91 E82 E87 E88 E84 X1 エンジンオイルフィルターハウジング パッキン ガスケット 318i 320i 116i 118i 120i 18i 11427508971

エンジンについて

BMWのエンジンは、世界中から高く評価されています。

BMWのエンジンの耐久性は?

BMWのエンジンの耐久性は高いです。国産車と大差ないでしょう。20万kmでも40万kmでも走ることが出来ます。ただし、長らく乗っている感想としては、国産車よりは繊細です。つまりメンテナンスが肝要です。しっかりとメンテナンスされていないエンジンは、そのツケが積もり積もって大きな故障や不調を招いてしまいます。もちろん直せますが、放置すればいずれ重大な故障を招いてしまいます。

メンテナンスにより、エンジンを保護し寿命を延ばすことにつながりますし、何よりフィーリングが回復します。

ここで言うメンテナンスとは全く難しいことはなく、エンジンオイルをまめに交換するということです。現在はエンジンオイルがロングライフ化し、数万kmに1回という長い交換スパンが採用されています。しかし、20万kmや40万kmと長く乗りたいのであれば、交換スパンを短くすることを強くおすすめします。

実際に中古で出回る新しい車両を見ると、エンジン内がおそろしく汚い車両が散見されます。

AT(オートマチックトランスミッション)について

「輸入車のAT」に不安に不安を抱く方も多いのではないでしょうか?

ATF交換について

最近のBMWに関しては、ATFの交換は不要と明言されています。

しかし、消耗品である以上は交換した方が良いです。当然ながら、交換はできるように作られていますし、その手順もあります。メーカーとしては、ATの修理をしたときのために手順を用意しているようです。要するに交換可能なのです。

ATは繊細で故障のリスクがあるというのは一面では真実ですが、無交換で長く乗った方がそのリスクは大きいと感じています。何より、交換するとフィーリングが幾分回復します。

ただし、ATFを交換せずとも20万km以上問題なく走行している車両もあります。20万kmまで達している車両はなかなか出回らないのですが、15万km程度であればまだまだ元気に走っている車両も多く見かけます。

ATは壊れやすいか?

結論として、壊れやすいことはありません。

そもそも、ATはメーカー内製ではなく、トランスミッションメーカーが製造しています。ZFやGMや、トヨタ系のアイシンも採用されています。実際に、私個人の経験としても故障したことはありませんでした。1度滑りが出たことはありましたが、それも1度きりでした。20万km近くまで乗った車は4速のZF、15万km近くまで乗った車は5速のZFでした。故障の話は、検索するとちらほら出てきますが、気にしても仕方がないレベルではないでしょうか。国産でも検索すればちらほら見られますからね。

ここ20年くらいのBMWであればATの故障を殊更心配する必要はないでしょう。

センサーや電装品について

センサーや電装品の劣化は国産車に比べて早いです。

特に熱が加わるエンジン付近の劣化は早い傾向にあります。また、エンジン付近の部品の場合には、漏れ出したオイルやクーラントをかぶることで、更に劣化が早まる場合もあります。

早ければ5年5万kmくらいから、運が良くても15年15万kmまでには劣化による故障が出てくるものがあります。これまで多くのBMWに触れてきた感覚値としては、10年10万kmまでに1カ所、多くて2カ所。1カ所も壊れない車両も多いという印象です。

確かに国産車よりは多いと感じますが、新車から10年乗って1カ所(せいぜい2~3万円)と考えればそれほど極端な数字ではないと思います。

灯火類、スターターモーターあたりはあまり故障例が多くありません。

故障の真実

冒頭の「よくあるBMWの故障の実例」を見て頂ければわかる通り、徐々に劣化していった部品が大体10年、あるいはそれ以上経過してから故障していることがわかると思います。

おそらくではありますが、こうした故障やそれ以外の小さな故障が車検のたびに発覚したり、突発的に発生したりすることから、故障が多いというイメージが根付いているものと思われます。

つまり、「BMWが壊れる」というのは一面では真実であります。しかし、実際には「部品の消耗が日本車に比べて早すぎる」というのが真実であるように思います。

 

なお、実際の消耗品や故障の例は以下の記事で、費用込みで紹介しています。

bmw200000.hateblo.jp

 

日本車であっても、これまで挙げたような故障はあります。

全く同じように故障します。しかし、そこまでの年数と距離が全く違うのです。おそらく20年20万km乗った車からオイルが漏れたところで、「この車は壊れやすい!ダメだ!」と考える人はいないでしょう。しかし、それが5年5万kmで起こったらどうでしょう?日本車に慣れきっている人は「これはおかしい!故障だ!異常だ!」となってしまいます。

20年目となると、もう車もボロになってきますが、5年となると2回目の車検です。場合によっては後継モデルすら登場しておらず、見た目はまだ新しいと感じられるはずです。しかし、中身が劣化し壊れる。このギャップにショックを受け、多くの人が「BMWは壊れる」という強い不安とイメージを持ってしまうものと考えています。

 

しかし、最近では品質が向上しており、特に2000年台後半以降の車は上述したような部品の消耗がかなり抑えられてきているように感じています。例えば2018年現在、10年前と言えば2008年です。2008年式の車両を見てみると、「よくあるBMWの故障の実例」で紹介したような劣化がほとんど見当たらないことが大半です。よほど運が悪かったり、良くない使われ方をした車両を除けば10年以上ほとんど故障がないレベルに品質が向上しているということです。

また、BMWがファミリーカーや低価格車を販売し始めたことも重なり、「故障が多い」というイメージは段々と薄れてきているように思います。

 

例外として、このブログでも何度も述べているシビアコンディションによる使用は車を極端に痛めつけます。渋滞の多い都市部や、近所の買い物でばかり使われている車は残念ながら長持ちしません。そうした用途には、日本車を使うべきです。もしBMWをそうした用途に使うのであれば、乗りつぶして早々に新車に乗り換えていくような乗り方か、念入りなメンテナンスが必要になるでしょう。

 

長く日本車に乗っていると日頃のメンテナンスを意識することはありません。最近のBMWもそれに近づいてきています。それでも日常点検を欠かさず、オイルなどの消耗品の交換を欠かさないことで、車を長く快適に楽しく維持することができます。

是非、BMWを所有した際には、車とより深く付き合うことでより良いカーライフを送ってみてください。

bmw200000.hateblo.jp